地域に根ざした人材サービス企業の成功事例:組織力強化と人事制度改革

業界・業種 | 職業紹介・労働者派遣業 |
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社員規模 | 700名 |
実施期間 | 約3カ月 |
課題・提案
クライアント企業は、ある地方都市に本社を構える中堅人材サービス企業です。一般労働者派遣事業、有料職業紹介事業、外国人材登録支援機関としての許認可を取得し、市内外の複数拠点を通じてサービスを提供しています。製造業や物流業をはじめとする幅広い業界へ、派遣スタッフの提供や正社員紹介、外国人労働者の在留支援までをワンストップで支援し、設立以来着実に業績を伸ばしてきました。地域に根ざしたきめ細かな対応力を強みとしています。
これまで同社では、処遇アップの要件が管理職登用に偏重しており、管理職ポストが限られる中で一般社員のモチベーション低下が顕在化していました。また、経営層と現場社員のビジョンや価値観が必ずしも共有されておらず、組織としての一体感が弱まっていた点も大きな課題でした。そこで弊社は、まず全社横断のグループディスカッションで「会社のありたい姿」「目指すべき企業文化」「求める人物像」を共有し、そのうえで「役職の大きさ」と「業務習熟度」の二軸で評価するダブルラダー制度を骨格とした新しい人事制度の導入を提案しました。
これまで同社では、処遇アップの要件が管理職登用に偏重しており、管理職ポストが限られる中で一般社員のモチベーション低下が顕在化していました。また、経営層と現場社員のビジョンや価値観が必ずしも共有されておらず、組織としての一体感が弱まっていた点も大きな課題でした。そこで弊社は、まず全社横断のグループディスカッションで「会社のありたい姿」「目指すべき企業文化」「求める人物像」を共有し、そのうえで「役職の大きさ」と「業務習熟度」の二軸で評価するダブルラダー制度を骨格とした新しい人事制度の導入を提案しました。
支援や結果
- ワークショップ
経営層・管理職・一般社員の混成チームに編成し、ワークショップを実施しました。経営ビジョンを確認し、企業文化や行動指針を議論して合意形成を図りました。各チームにはファシリテーターを配置し、リアルタイムで意見を拾いながら全体会でフィードバックを共有した結果、全社的に「求める人物像」や「働く価値観」が言語化され、経営層と社員の相互理解が大きく進みました。
- ダブルラダー制度
ワークショップの成果をベースに、「マネジメント軸」と「プロフェッショナル軸」の等級要件、報酬テーブル、評価基準を詳細に設計しました。新制度導入前には評価者研修や全社員説明会を複数回開催し、評価運用マニュアルも改訂しました。
制度導入後「自分の成長イメージが明確になった」との社員が増え、ミスマッチによる退職も減少し、専門性を磨きながら働きがいを維持できる組織風土の醸成に成功しています。今後は運用データを活用し、さらなる人材育成プログラムとの連動を図る予定です。