投稿日:2026.03.04 最終更新日:2026.03.04
定年延長(65歳)と役職定年導入をセットで実現した制度設計支援
| 業界・業種 | 製造業 |
|---|---|
| 社員規模 | 500~1000名 |
| 実施期間 | 4か月 |
課題・提案
課題は、①定年延長の是非と年齢設定(65歳~それ以上)を、採用難・技能継承・人件費負担等を踏まえて合理的に決めること、②マネジメントにおける高年齢者依存を解消し世代交代・登用機会を確保すること、③退職金・評価・処遇の扱いを明確化し、社員の納得感と運用の一貫性を担保すること、の3点でした。
支援や結果
- 制度設計方針
「定年はまず65歳へ延長し、同時に65歳で役職定年(定年前の役職解任)を導入する」方針を推奨しました。添付図は、現行(60歳定年/役職解任なし)と3案を、人件費・リスク管理・社員モチベーションの観点で比較した評価表です。評価は○/△/×を点数化し、合計点で総合判断しています。案②(65歳定年+役職定年あり)は、単価抑制は△(2点)ながら、マネジメントの若返りが○(4.5点)となり、現役世代のキャリア展望も○(3点)まで改善。結果として合計22.5点で最もバランスが良いことが確認でき、図中の赤枠で推奨案として示しています。

- 支援内容
支援は、(1)社内・社外環境分析、(2)意思決定の評価項目作成、(3)制度骨子設計、(4)金額シミュレーションと論点整理、の順で実施しました。具体的には、定年延長の要否や年齢設定を判断するため、要員構成・技能継承状況・拠点別の人員需給・競合他社動向などを整理し、評価項目(人材確保効果、コスト影響、役職滞留リスク等)を設計。次に、65歳役職定年の指針(対象役職、移行時の役割・処遇レンジ、例外運用の考え方)を提示しました。さらに退職金の基本方針を定め、退職金額のシミュレーションを複数パターンで作成し、評価結果を処遇へ反映するルール案も合わせて整理。最後に、定年延長者と再雇用者の位置づけ・処遇の差分を文書化し、社内説明に耐える論点・メッセージまで整備しました。これにより、制度導入の意思決定に必要な材料が揃い、運用に移せる実務基盤を構築できました。