コラム
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プロフィール

吉岡 宏敏 (よしおか ひろとし)
シニアパートナー
東京教育大学理学部応用物理学科卒業。ベンチャー企業経営、ウィルソンラーニング・ワールドワイド株式会社コーポレイト・コミュニケーション事業部長等を経験後、株式会社ライトマネジメントジャパンに入社。人材フローマネジメントとキャリアマネジメントの観点から、日本企業の組織人材開発施策の企画・実行支援に数多く携わる。ライトマネジメントジャパン代表取締役社長を経て、現職。
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無知は哀しい
執筆者 : 吉岡 宏敏 人材育成
無知は哀しい
恥ずかしながら40歳になるまで、ザルそばの薬味のワサビは、直接そばにつける、あるいは口直しにちょっと舐めるものだとは知らなかった。あるとき、池之端藪の小上がりで独り菊正宗ぬる燗をやりながら、隣の初老の客を見るともなく見...
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教え方を教える
執筆者 : 吉岡 宏敏 人材育成
教え方を教える
「共育」という言葉に最初に出会ったのは、2006年「資生堂『共育』宣言」だった。資生堂としては、従業員の成長と会社の成長の重なりという企業が人を育てることの原点を改めて確認するメッセージであったが、それよりも、教育を共...
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新世代が正しい
執筆者 : 吉岡 宏敏 人事管理
新世代が正しい
ここ数年の若手社員に対する評価として、まじめでそつなく振る舞う人が多くて扱いやすいけれども、本音がなかなか見えない、といった声を聞くことがある。いわく「期待されていることをやればいいという態度が、実にさめている感じで、...
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脱線予防
執筆者 : 吉岡 宏敏 人材育成
脱線予防
高い能力があれば、経営幹部になれるかといえば、そうではない。 マネジメントスキルがあり、リーダーシップ行動も実践し、必要な経営リテラシーを充分に持ち合わせていても、大事な局面で感情に流された判断をしたり、自身の名誉へ...
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By Communication
執筆者 : 吉岡 宏敏 人材育成
By Communication
目標管理制度は難しい。 目標さえ適切に設定できれば、あとは、達成できたかどうかを見るだけだから、評価に迷いはないのだけれども、このそもそもの目標の設定が悩ましいのだ。適正な目標の設定は、 1. 組織目標の分解 2....
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「管理」という誤訳
執筆者 : 吉岡 宏敏 人事管理
「管理」という誤訳
Managementを「管理」と訳すからいけないのである。 マネジメントは「経営」であって、管理ではない。だから、マネジャーは管理職ではなく、経営職である。そのことは、多くの人が分かっているけれども、言葉のもつ力は強...
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1人7役
執筆者 : 吉岡 宏敏 人材育成
1人7役
中間管理職は忙しい。 プレイングマネジャーとして、必死に目標達成に邁進する一方で、経営者から「環境が変化しているから、今までのやり方を続けるだけではだめだ。みずから変革をリードしろ」といわれ、絶対に不祥事は起すなとコ...
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ネガティブフィードバック
執筆者 : 吉岡 宏敏 人材育成
ネガティブフィードバック
聞きなれない言葉だが、厳しい評価結果をきちんと伝えることの意味で、そのための面談スキルを教えたい、という御要請が増えている。 そうした面談のテクニックとしては、座る位置は対面でなく斜め、必ず先に席についていてイニシア...
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マネージャーの意思に始まる
執筆者 : 吉岡 宏敏 人事管理
マネージャーの意思に始まる
誰でもが同じように評価でき、評価される側も納得感のある評価制度を設計することは難しい。 しくみを精緻に作りこもうとして、ともすれば複雑な計算式による評価が、どうも実態と離れた運用となり「評価のための評価」となってしま...
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企業の安楽死
執筆者 : 吉岡 宏敏 経営
企業の安楽死
全ての企業が、ゴーイング・コンサーンであるべきなのか。 なくなった方がいいような反社会的な企業は論外としても、業績不振でどうあがいても立ちいかず瀕死の状態が長く続いている企業や、一時代を経てその役割を終えている企業も...