コラム
column
プロフィール

高野 潤一郎 (たかの じゅんいちろう)
マネージャー
日本の科学技術政策立案プロセスの一翼を担う国立試験研究機関にて、国内外の研究開発動向の調査分析・将来予測に従事し、在職中にマテリアル・サイエンス分野の博士号を取得。大型事業契約(約1,000億円)締結や日米共同プロジェクト(約500億円)の基調に採択される論文を執筆。人材開発・組織開発支援会社を創業し、11年間に渡る経営(複数のフォーチュン・グローバル500企業への研修提供、グローバルに展開するコーチング財団の初代日本統轄ディレクターを兼務、人材開発・組織開発コンサルティングの提供、私立理工系大学にてキャリア講義ほか)を経て、現職。
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階層型組織で失敗を奨励されても…
執筆者 : 高野 潤一郎 その他
階層型組織で失敗を奨励されても…
「今の私の夢は…新しい機能や優れたデザインの製品を考えて、真面目で緻密な作業をするという日本企業にそれを製造してもらうこと。そして、私の考案した製品が世の中に広まることです。」 2年くらい前、東南アジアのトップクラス...
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残業代を懐かしむ? 非定型業務を担う人財の育成
執筆者 : 高野 潤一郎 人材育成
残業代を懐かしむ? 非定型業務を担う人財の育成
「残業」という概念のように、「投下時間に対して報酬を支払う」という考え方は、極論すると、定型業務にしか馴染みません。作業量は、おおよそ投下時間に比例するかもしれませんが、価値や成果は、投下時間に比例するとは限らないからで...
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インフルエンザとエレベーター
執筆者 : 高野 潤一郎 人材育成
インフルエンザとエレベーター
仮にあなたが病院を訪れ、「熱があって、のどが痛くて、鼻も詰まり気味で…」と話したところ、医師から「熱には解熱剤、のどには抗炎症剤、あと鼻づまり改善薬をそれぞれ処方しておきますね」と言われたら、どう感じるでしょうか? 私だ...
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「とりあえず、底上げ研修」?
執筆者 : 高野 潤一郎 人材育成
「とりあえず、底上げ研修」?
「とりあえず、底上げ研修かな」と聴くと、「とりあえず、ビール」という表現を思い出す。 「特に深く考えたわけではないけれど…」とか、「研修は、今年の一連のイベントの内の1つ」というニュアンスを感じ、人材開発コンサルティング...
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マイクロ・ラーニングと経営職・管理職の育成
執筆者 : 高野 潤一郎 人材育成
マイクロ・ラーニングと経営職・管理職の育成
「業務密着型学習」が増えている。 人材育成体系の構築と運用に取り組む人々にとって、「仕事をしている最中に、必要な情報にアクセスして、学んだものをその場ですぐに用いるという『業務の中で学ぶ』スタイルについて検討すること」は...
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「同質化」と「インクルージョン」
執筆者 : 高野 潤一郎 人材育成
「同質化」と「インクルージョン」
「彼らは、異常者だからね!」と、キャリア関係の大学講義で、2人の大学教授を指して冗談交じりで言えるのは、彼らとの付き合いが20年近くになろうとする間柄であることに加え、「『教授の言うことはいつも正しい』という学生さんたち...
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「タイプ分け」は、育成に向かない
執筆者 : 高野 潤一郎 人材育成
「タイプ分け」は、育成に向かない
「血液型は何ですか?」と尋ね、相手のXさんが「B型です」と答えたとしましょう。 翌日、あなたは同じXさん相手に「今日の血液型は何ですか?」と尋ねるでしょうか? まず間違いなく、そんな質問はしませんね。なぜなら、私たちに...
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MECE自身、モレている
執筆者 : 高野 潤一郎 人材育成
MECE自身、モレている
「Moving Target」(動く獲物)という言葉があります。これは、「狩りに行ったときに、さまざまな情報が集まるまで待って、得た情報を精緻に分析して、正確に銃を撃っても、獲物が動けば銃弾は当たらない」ということを伝え...
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盲点をなくす
執筆者 : 高野 潤一郎 人材育成
盲点をなくす
「冬に熱中症!?」 日本海側の北陸地方で生まれ育った私にとって、「冬は、雪が多くて湿った季節」でしたが、太平洋側の東京で暮らすようになると、「冬は、からっ風の吹く乾いた季節」となりました。 そして、つい最近まで「熱中症は...
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福澤諭吉とメラビアン
執筆者 : 高野 潤一郎 人材育成
福澤諭吉とメラビアン
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」という話の出どころは? これは昔、ある新聞社の記者採用試験で出された問題だそうです。 多くの方が、福澤諭吉の著作『學問のすゝめ』と回答してしまったらしいのですが…確認すると、「...