コラム
column
プロフィール

森 大哉 (もり ひろや)
取締役 シニアパートナー
早稲田大学法学部卒業。三菱重工業株式会社に入社し、労務管理・海外調達関連業務に従事。同社在職中にニューヨーク大学経営大学院修了。その後、トーマツコンサルティング株式会社に入社。戦略・組織コンサルティング業務を経て、同社パートナー就任。続いて、朝日アーサーアンダーセン株式会社にて、人事組織コンサルティング部門の部門長として数多くの組織変革を支援。同社パートナーを経て、現職。
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招聘
執筆者 : 森 大哉 雇用
招聘
「私は顔認証技術の研究において誰にも引けを取らない。私の能力を最大限に活かせるポジションを、貴社は提供できるのか。」 東京の理系大学院で研究活動を行う留学生たちが企業に投げかけるのは、こんな質問だ。昨年、年の瀬が押し...
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組織編成の果実
執筆者 : 森 大哉 人材育成
組織編成の果実
組織編成の基本は職能別編成だ。経理部に経理マンを集めてひたすら経理事務に当たらせ、営業部に営業マンを集めてひたすら営業訪問に走らせる。同じ部門に居て来る日も来る日も同種の仕事をするのだから、自然に熟達し、部門としての生...
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試合前、休む勇気
執筆者 : 森 大哉 その他
試合前、休む勇気
近所に、往年の世界チャンピオンが経営するボクシングジムがある。興行ポスターが所狭しと貼り付けられた階段を下り、ガラスドアを開けて中に入ると、思いのほか明るい照明の下に公式サイズのリングが備えてある。傍らのサンドバッグの...
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自己流の迫力
執筆者 : 森 大哉 人事管理
自己流の迫力
独自の工夫でなんともユニークな人事施策を講じる会社に出会うことがある。 T工業は、外部講師を招いての小難しい研修はやらないのだと言う。各部門が、他部門の人々に知っておいて欲しい事項を4択のクイズにして、イントラのアン...
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リタイアメントを誰が決めるのか
執筆者 : 森 大哉 人事管理
リタイアメントを誰が決めるのか
有楽町の駅に程近い蕎麦屋で、同窓会の帰りかと思しき3人の熟年ビジネスマンが漬物をつつきながら熱心に話し込んでいた。定年後の再雇用について話が弾んでいるようだ。 「おまえの会社にも、定年後にもう一度雇ってくれる制度があるん...
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脱!自前主義
執筆者 : 森 大哉 人材育成
脱!自前主義
ここ10年あまりの間に、産業の水平分業化が著しく進んできたように思える。水平分業とは、企業を構成する諸機能を複数の会社が分担し、相互に補完することだ。ある会社が自社の経営に必要な機能の多くの部分を他の専門企業に委ねる。...
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空虚(うつろ)なリーダー
執筆者 : 森 大哉 人材育成
空虚(うつろ)なリーダー
外来語には意味がよく解らないものがある。リーダーシップという言葉もそのひとつだ。あまりにも日常的に使う言葉なのでよく考えたこともなかったが、この「シップ」というのは何のことだろうか。フレンドシップ、パートナーシップ、リ...
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休みたくても休めない
執筆者 : 森 大哉 人事管理
休みたくても休めない
世界に類を見ない少子高齢化社会に突入し労働力不足が懸念される我国では、女性の社会進出機会をより高めようと、さまざまな工夫がなされています。国の主要な制度として育児休業の制度が施行されています。個々の企業においても、子育...
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富士越え龍の凄み
執筆者 : 森 大哉 その他
富士越え龍の凄み
葛飾北斎は、73歳になったときに我が人生を振り返り、「70歳までに描いたものの中には、見るべきものは何も無い」と言ったと伝えられています。北斎がかの富嶽百景を作成したのが50歳を超えたころだと言われていますから、世界に...
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故きを温ねて・・
執筆者 : 森 大哉 人事管理
故きを温ねて・・
新しい期を迎え、ただでも多忙なのに、部下の人事評価を書いて人事部に提出しなければならない大変な時期だ。人事評価などという仕事は面倒くさいものだと思っている管理職は多いだろう。いきおい、何とか「表を埋める」ことに終始するこ...