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経営系女子会

執筆者: 関根 愛 その他

とある女子会に参加した時の話である。その会は、土曜の昼、恵比寿のお洒落なカフェで開かれた。参加者は七人である。一人を除き、他全員が起業家であり、経営者だった。

尚、経営者ではない参加者とは私のことである。普段、クライアント企業の経営者とお会いする機会は多々あるが、「一個人として複数の経営者と相対する」のは初めてだった。見目麗しく、エネルギッシュで、何より「自分が何を実現したいのか、そのために何に取り組んでいるのか」というビジョンを克明に表現できる彼女達に、ひたすら圧倒されるという、貴重な経験をした。

ところで、先日、内閣府男女共同参画から、「女性活躍加速のための重点方針2018」が公開された。女性活躍推進法が制定されて5年経ち、一定の成果を挙げているものの、「男性の方が優遇されている」という世論調査の結果を受け、女性のパフォーマンス発揮を阻害する「残された悪しき慣習・環境」の問題を解決する年として、位置付けられている。

幸いなことに、私自身は実感する場面が今までなかったのだが、世の中一般的には、出産育児の後の復帰の難しさや、男女間の賃金格差など、女性が働きにくさを感じる場面が往々にしてあるようだ。また、企業の側としても、女性社員の活躍を推進したいものの、女性社員に対するミドルマネジメントが上手く行っていない、という話も聞く。長らく続いた「男社会」から脱却し、性別による不合理な格差を是正して、人材の多様性を高い付加価値へと転換する、という政府のビジョンを実現する上では、未だ過渡期なのだろう。

さて、冒頭の女性経営者達の話に戻る。ビジネスの前線で活躍する彼女達は、自身が女性であることを心の底から楽しみ、誇りを持っていた。心身の美しさに気を配り、面白そうなこと・楽しそうなことにすぐに反応し、同じ女性に対する優しさに満ちていた。そして、不合理な環境の中で、自分の身に起きた不遇をもチャンスと捉え、変化の契機として利用する貪欲さを持っていた。

性別、年齢、国籍といったあらゆる属性と、その人個人の性格や経験、能力をもって、「自分はこういう人間である」という事実を前向きに捉える。尚且つそれを強みとして、不合理な環境に貪欲に立ち向かい、自己実現をなす。彼女達からそのような気概を感じ取ったのだが、こういった頼もしい社会人像に、男女の区分はないはずだ。

性別にしろ何にしろ、不合理な理由で人材の活躍を阻害しているのであれば、それは是正されるべきだ。しかし、人は、不合理な環境に振り回されるだけの存在だろうか。「女性は男社会の中で弱い存在」「労働者は経営者に搾取される存在」、そう捉えた瞬間こそが、個人が持つ強みを弱みにし、消極的な姿勢にするのではないか。不合理な環境と、その中で人がどのように生きているかは、別の話なのだ。

女子会の後日、仲良くなった方から「自社商品のご紹介」をされた。プライベートの出会いで営業をかけられる場面が今までなかったので、驚きはあったものの、その貪欲な姿勢にむしろ好感を持った。
この貪欲さこそ、女性活躍に対する重要な示唆があるように思えてならない。

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プロフィール

関根 愛 (せきね あい)

シニアアナリスト

大学卒業後、ウェブ広告代理店で営業職として、ウェブ広告の新規開拓営業に従事。不動産・人材サービス・教育サービス業界を中心に、メディア広告・リスティング広告・ウェブ制作の提案を行う。
その後、大学受験予備校の事務職として、労務管理業務に従事。採用後から退職までの、社員・パートタイマーの勤怠管理全般に携わった後、当社に入社。コンサルティング部門でアナリストとして、組織・人事コンサルティング業務に従事。

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